てぃーだブログ › 琉球古典音楽 野村流松村統絃会からのお知らせ

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Posted by TI-DA at

2010年01月15日

野村流松村統絃会工工四

 琉球古典音楽野村流松村統絃会は松村真信(欽定工工四著者)の
女婿でもある高弟宮城嗣長により明治39年(1909年)に結成された
会である。

 当初は大里村字与那原にて指導し、野村風与那原音楽会と称した。
昭和29年野村風を野村流と改称するに当たり、松村真信の功績を
長く顕彰するため、琉球古典音楽野村流松村統絃会と改称した。

 統絃会とは、松村直伝の絃と声との統一した絃理の唱法
(イチダミシ)を保持している会の意である。

 イチダミシは歌筋を永く変化することなく伝承できる
絃声一体の法則である。

 当会発刊の野村流工工四は著者宮城嗣周の直筆で、長年の
研究成果が随所に盛り込まれている。

 その特徴をあげると・・・

 ①欽定工工四の十二画の譜面を十六画にしたこと、それにより
   清濁の関係がよく整理され、正しく曲想を表現するのに助けと
   なり、曲の構成を容易に知ることが出来るようになった。

 ②楽章が赤線で区分され、同じ旋律は行頭に番号が付され歌の
   骨組が一目で理解され覚え易い。

 ③運指が赤色で人、中、ク、小等で表示されている。

 ④語数が異なる歌詞を用いて演奏する時のため、仮名を差し
   繰り場所を指示してある。

 ⑤清濁法の理解を助けるため、清濁図を凡例中に挿入してある。

 ⑥捉音の発生する道程を凡例中に五十音のア列で図示してある。

 ⑦よく用いられる歌詞も多数収録されている等である。

 再刊(平成6年)から次の項目を増補した。

 ⑧声楽記号は一部割愛されていたが全部に付けた。

 ⑨凡例三、速度の項の表に基ずき各節の脈拍速度の右側に
   メトロノーム速度を併記した。

 ⑩凡例を絃楽の部、声楽の部、歌い方の部の項目別に組み替え
   著者の意図を補足した箇所がある。

 ⑪二勘で演奏する節で上の音は□上で弾くよう先師より伝承が
   あるので符号□上に変えた。



 「本書を同好の諸賢が正しく効率良く用いられて当流の保存と
 普及発展に貢献されるよう希望する。
 平成6年(1994年)5月1日
 琉球古典音楽野村流松村統絃会工工四
 上巻再刊委員会 委員長 宮城嗣幸 委員 照喜名朝福
 山城柳太郎 赤嶺登喜夫 新里勇孝 新垣正光 金城善徳」

野村流松村統絃会 工工四 宮城嗣周著
  上巻 2,500円     中巻 2,500円
               

   
 下巻 2,500円     拾遺集 2,500円
  
         

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 琉球古典音楽野村流松村統絃会事務局
 090-8914-2512 (赤嶺)
 090-1940-1350 (玉城)
  
  


Posted by 華氏 at 23:16Comments(0)工工四